シンポジウム「日本語韻律の音声的特徴とその習得」
科学研究費補助金 基盤研究(A) 21H04348 (2021年- 2025年)「三重データコーパスを用いた日本語韻律の習得・評価に関する多面的研究」(研究代表者: 林 良子)の成果を中心としたシンポジウムを開催します。本プロジェクト(通称:カニ科研)開始のきっかけとなった故鮎澤孝子先生(国際教養大学名誉教授)のご研究を振り返る機会ともしたいと思います。奮ってご参加ください。
主催:外国語発音習得研究会(通称:カニ研)http://www.hatsuon.org/
協賛:日本語音声コミュニケーション学会 https://sites.google.com/view/nihononsei/
開催日時: 2025年2月21日(金)13:00−18:45
会場: ハイブリッド形式(Zoomまたは対面。対面会場は東京大学本郷キャンパス
工学部2号館3階33A会議室(電気系会議室1))
参加登録
参加は無料です。当日の参加人数を把握するため、対面・オンライン参加いずれでも以下からお申し込みください(ZOOMの登録画面です。登録後全員宛にZOOMアクセス情報が送られますが、対面参加の方は直接会場までお越しください。)
参加登録はこちらから:https://zoom.us/meeting/register/0E7N9VJ8Q6KGgwUtGvDRdA
プログラム:
第一部 日本語学習者音声研究の流れ 13:00-14:00
13:00-13:10 林良子(神戸大学)
「『鮎からカニへ』―本プロジェクトの概要紹介―」
13:10-13:30 河津基(神戸大学)・中川千恵子(カフェスペースはな)
「鮎澤孝子先生のご研究をふりかえって―日本語アクセント・イントネーション研究と教材開発―」
13:30-13:50 峯松信明(東京大学)・伊達宏子(東京外国語大学)・中川千恵子(カフェスペースはな)
「OJAD が生まれるまで―異分野交流に基づくシナジーの裏話―」
13:50-14:00 第一部 コメントおよび質疑応答
コメンテーター 邊姫京(国際教養大学)
第二部 若手研究者発表セッション 14:00-15:15
14:00-14:15 比嘉綾乃(東京都立大学大学院)
「韓国人日本語学習者及び日本語母語話者の日本語発話における感情表出とその伝達度」
14:15-14:30 山中涼雅(東京大学)
「学習者本人の自己聴取音の声質で合成されたモデル音声を用いた発音学習とその効果」
14:30-14:45 孫悦・陳凱僑・王可心(神戸大学大学院)
「日本語におけるフォーカス発話の音声的特徴とその習得―中国人学習者を対象として―」
14:45-15:00 中村堯(神戸大学)
「日本語学習者による感動詞の音声的特徴ードイツ語、韓国語話者を対象としてー」
15:00-15:15 狩野晃弘(東京学芸大学)
「音声の可視化教材を用いた日本語イントネーションの学習」
(休憩)
第三部 カニ研成果発表I 15:30-17:00
15:30-15:50 波多野博顕(筑波大学)「日本語学習者による韻律の典型的特徴について-母語別にみた疑問発話と非疑問発話の比較-」
15:50-16:10 木元めぐみ(神戸大学)
「学習者による日本語韻律実現からみたダウントレンド―ロシア人学習者が産出した平叙文的な名詞句との対比から―」
16:10-16:30 上山素子(ボローニャ大学)
「イタリア人日本語上級学習者の感情音声の音響分析―異文化適応の観点から」
16:30-16:50 峯松信明(東京大学)
「学習者読上げ音声に対する聴取崩れ計測とその音声的要因に関する分析」
16:50-17:00 第三部 質疑応答・討論
第四部 カニ研成果発表II 17:00-18:45
17:00-17:20 阿部新(東京外国語大学)
「世界各地の日本語音声指導の実態―教師対象アンケート結果による分析―」
17:20-17:40 金村久美(名古屋経済大学)
「高低感に基づく日本語アクセント学習―トタ式韻律練習法―」
17:40-18:00 磯村一弘(国際交流基金)
「日本語のアクセントはどう表記するのがよいか―日本語教育の立場から―」
18:00-18:20 木下直子・クリス シェパード(早稲田大学)
「日本語母語話者による外国人訛りの適応-Rapid adaptationの調査結果から-」
18:20-18:45 第四部 コメントおよび総合討論
コメンテーター:峯松信明(東京大学)・白勢彩子(東京学芸大学)・松田真希子(東京都立大学)
18:45 閉会予定
懇親会:19:00― (本郷駅近辺を予定、魚介中心予定)